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2023年9月9日土曜日

出雲仏像の旅④(千手院の不動明王)


 出雲2日目出雲市駅より松江に向かった。松江市の観光協会で教えてもらった、うなぎ屋で腹ごしらえをして、喫茶店から次の千手院に電話するとご住職が出かけれ用事があるので早く来てほしいとのこと。急遽タクシーを呼んでもらいお寺に向かった。ご住職の話では、ここ千手院は松江城の鬼門にあたり鬼門封じの寺として建立されたとのこと。不動明王は行基作との伝承があるが平安時代の作。「祈りの仏像」図録によるとおよそ半丈六の巨体の頭体幹部を一木割矧造りとする古様な構造を採用する。かたや十九観相による醜悪な表情ながらも和様化の進んだ典雅な美作で、たくましい太造りの肉体にまとう着衣には鋭くも整然とした衣文が流れている。仏師定朝が大成した和様彫刻の影響下にありながら、前代的なボリューム感の木彫様式を受け継ぐ過渡的な造形性が看過され、十一世紀半ばの製作と考えられるとのこと。御朱印をいただきお寺をあとに玉造温泉に向かった。





2023年8月27日日曜日

出雲仏像の旅③(仏国寺の仏像郡)


今日(8月26日)で出雲最終日、松江の田舎、美保関町の仏谷寺に向かう。松江からバスでターミナルで降り、コミュニティバスに乗り換え美保関の港に着き、歩いて仏谷寺へ。こちらは案内の女性が説明してくれたが、手の長い出雲様式の仏像であったり薬師如来が他の仏像より材が硬いこと。普賢菩薩が足を前に出し一歩踏み出した珍しい姿勢であることを丁寧に説明頂いた。ありがたく御朱印を頂き、境港行きのタクシーとまちあわせている美保神社に向かった

出雲仏像の旅②(大寺薬師仏像郡)

出雲の旅で最初に訪れたお寺が大寺薬師(萬福寺)だった。四軀の菩薩と四天王が安置され、いずれも重要文化財に指定されている。大寺薬師は無人のお寺さんで、近所の人らしき人に連絡をとり、拝観の約束をとりつけていた。管理人が流したテープによると大寺薬師は推古天皇発願で、行基作とのこと。真偽のほどはわからないがかなり古くからのお寺のようだ。薬師如来は内ぐりがあり背板もあることから平安時代10世紀は降らないだろう。松江にある島根県立博物館で開催された祈りの仏像図録によると、薬師如来四菩薩四天王が作風が似通っているから同時期に同じ仏師が作ったのだろうとのこと。管理人の叔父さん説によると地元の仏師が中央仏師の作風を学び作ったということになるようだがここにも郷土愛が出るのが、面白かった。書き置きの御朱印をいただき。お寺を後にした。

出雲仏像の旅①(上乗寺千手観音)


昨日(8月24日)から出雲に来ている。今日から仏像巡りだ。朝からタクシーで大寺薬師を拝観し駅に着いたので、観光案内所に仏像が見れるお寺はないかと相談したら一番見たかった上乗寺に連絡がつき、許可を得て拝観した。タクシーで15分ほど行くと無人のお寺が見えてきた、住職の話しでは扉が空いているとのこと。開けると正面に鎌倉時代の仏像がいらっしゃった。右脚を上に結跏趺坐する。現地ではよく見えなかったが、髻頂に仏面、地髪部二段十面を戴く。天冠台は紐二条の上に列弁帯。天冠台上正面に立像化仏を置く。頭髪は毛筋彫り。白毫相を表す。鼻孔を穿つ。合掌手・宝鉢手脇手左右各三列、計四十二手。重厚な顔立ちの仏像に魅了された。ゆっくり拝観しお賽銭を出して上乗寺を後にした。こんな形で仏像に出会う感動を胸にして出雲を後にした、