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2019年2月2日土曜日

比叡山延暦寺至宝展②(六観音)

昨年の秋「京都・滋賀旅行」で最初に訪れた比叡山で開催された「比叡山延
暦寺至宝展」で江戸時代の六観音に出会った。大報恩寺の六観音と違い座像の宝冠を被った仏像だった。六観音は六道からの救済を目的に制作されたが、大報恩寺の六観音は真言の六観音なので、如意輪・准胝・十一面・千手・馬頭・聖観音だが、比叡山至宝展の六観音はどれも同じのように見えた。六観音が初めて登場したのが中国・隋の時代でその時にはすべて聖観音で作られていたとのこと。江戸時代だが見ごたえのある仏像だった。

2018年11月17日土曜日

六道珍皇寺の薬師如来

延暦寺で「至宝展」を見た後すぐさま京都に戻り銀閣寺道で下車、白沙村
荘や光雲寺など東山の京都非公開文化財特別公開を見て、朝日新聞にも出ていた六道珍皇寺を見るため清水道で下車、京都らしい商店街を下って六道珍皇寺へ向かった。お寺の入口に「六道の辻」という石碑が立っていた。平安時代、東山山麓は鳥辺野と呼ばれる葬送の地で、六道珍皇寺のあたりは、六道への分かれ道になっていたという。重文の薬師如来は入口近くの小さなお堂にあり、敷居の下から覗き見る拝観の方式となっている。いつもの若い案内人が施無畏印で結跏趺坐しているという説明を一生懸命にしゃべっていて好感がもてた。このお寺の特徴は閻魔大王が祀られていること。夜、閻魔庁に仕えた平安時代の貴族小野篁の像も特別公開されていた。本堂では「熊野観心十界図」という地獄絵の説明を聞いて、小野篁が地獄に通った「冥途通いの井戸」と「黄泉がえりの井戸」を拝観してお寺をあとにした。京都の不思議を体感できるお寺だった。

2018年11月10日土曜日

比叡山延暦寺至宝展

今日から京都近江の仏像巡りに来ている。朝、京都に着いたら真っ先に向か
ったのは比叡山延暦寺だ。現在延暦寺国宝殿では「延暦寺至宝展」が開催されており、普段非公開や初公開の仏像が目白押しだ。中でも素晴らしかったのが、初公開の平安時代の四天王だ。普段は非公開の法華堂に保管されいるため拝めない仏像だ。持国天・増長天・広目天・多聞天それぞれよかったが、私は「動」の持国天よりか「静」の増長天のほうが断然よかった。力強さの中に穏やかさがあるなど、平安後期の作風がよく表れている。長年秘仏になっていたためか、赤黒い色も新鮮だった。他にも江戸時代だが、六観音の座像がずらりと並んでおり興味深かった。帰りに至宝展のカレンダーを購入して京都の雑踏に向かった。