仏像クラブブログ
2025年12月12日金曜日
2025年12月5日金曜日
企画展 しずおかの古仏たち②(霊山寺金剛力士)
静岡市歴史博物館開催の企画展「しずおかの古仏たち」の展示品は一階のスペースにある静岡市清水区にある霊山寺の金剛力士阿形・吽形からだ。霊山寺は清水平野と駿河湾を見渡す山の中腹にある寺院で奈良時代の僧行基が観音菩薩を納めた駿河七観音の一つで、平安時代中期の千手観音が本尊。仁王門に平安時代~鎌倉時代製作と考えられる金剛力士を吉備文化財修復所が令和5年度から3年かけ修理し、お寺に返還する前に本展にての披露となった。会場には修理前の金剛力士の写真から霊山寺から埼玉に修理の移設の様子。修復の過程がパネルにてわかりやすく展示してあった。特に注目したのが近代以降にガラス製の玉眼が嵌められていたため、本来の彫眼に復元する過程で、それによって金剛力士の迫力が増していた。修理当初は自立するのが難しい脚も木材の補強により力強くなり立派になっていた。修理の過程で金剛力士は頭から体が一本の材で彫り出されており、内刳の手法を用いてない平安時代の一木造に多い製作方法とのこと。衣の下からは像の輪郭が浮き上がり、立体感がある鎌倉時代以降の新しい造形彫刻になっている。吉備文化財修復所のいい仕事に感銘して会場に向かった。
2025年11月29日土曜日
企画展「しずおかの古仏たち」①
本日(11/28)以前から気になっていた、静岡市歴史博物館開催の企画展「しずおかの古仏たち」を鑑賞しに静岡に出かけた。静岡駅から徒歩15分の駿府城公園に着き、会場に向かった。1Fの受付の案内で遺構エリアの三年間の修復を終えた霊山寺金剛力士像が寺外初公開で特別展示されているのでご覧くださいとのこと。早速向かうと高さ2メートルの平安時代から鎌倉時代作の金剛力士像の大迫力に圧倒された。修復はかんなみ仏の里美術館の実慶作阿弥陀三尊の修復を担当した吉備文化財修復所で以前の玉眼を彫眼に修復し面目躍如となったいた。3Fの企画展のコーナーは以前久能山にあった久能寺の快慶一門の仏像や清水の霊山寺に伝わるユーニークな二十八部衆、快慶一門が手掛けた新光明寺阿弥陀如来。土地の人が守り抜いた静岡市葵区の建穂寺の仏達と見応えがあった。詳しくは後日報告するが思い切って静岡まで出かけてよかった。鑑賞を終え美味しいマグロ丼を食べに清水に向かった。
2025年11月21日金曜日
亀岡・京都仏像巡り2025③(寶林寺薬師・阿弥陀・釈迦三尊)
亀岡で昼食を取り、嵯峨野線で千代川駅に向かい、そこから京阪京都交通バスで神前ふれあいセンターで下車し歩いて5分ほどで寶林寺についた。亀岡市文化資料館のデータベース彫刻欄に載っていた数多くの仏像のなかで、寶林寺のサイトを調べ連絡をとり拝観の運びとなった。お寺の境内は紅葉の盛りでモミジがいろ鮮やになっているなかを収蔵庫に向かった。なかにあったのは平安時代後期定朝様の阿弥陀如来・薬師如来と鎌倉時代の釈迦如来だ。この三尊は明智光秀の丹波進行に伴う兵火により廃寺となった天台宗宝釈寺で祀られたもので、その後一時村人により隠され、その後神社の神宮寺に祀られていたが、明治の廃仏毀釈で当山に遷されたものとのこと。三体とも像高は140センチ前後の半丈六の寄木造でいずれも重文で保存状態はよく阿弥陀如来は体のバランスがよく、頭の螺髪は細かく丁寧に刻まれている。胸・腹部に厚みがないのは円派仏師が好んで「定朝様」の作風を感じさせる。薬師如来は上半身に比べ両脚の幅が広くふくよかな体格、目鼻の小ぶりな様子は円派仏師の影響を思わせる。円派に学んだ丹波在地仏師の手になる可能性もある。釈迦如来は鎌倉時代の円派による作と思われ、目尻がつり上がり引き締まった表情だ。このように貴重な仏像が亀岡にあることに驚かされた。パンフレットも丁寧に作成されありがたかった。亀岡仏像巡りにはまりそうな予感がして寺を辞し、次の仏像に向かった。
2025年11月16日日曜日
亀岡・京都仏像巡り2025①(穴太寺の釈迦如来大涅槃像)
今日(11月14日)から京都亀岡の仏像を巡っている。初日の今日は京都から嵯峨野線に乗り換え、初めて亀岡に降りたった。朝霧がたち込む道をバスで穴太寺に向かう。西国三十三所観音霊場の穴太寺は創建1300年以上の歴史を誇る、丹波屈指の古刹で、日本遺産に認定されている。平日なので、空いている境内の庭と多宝塔を見てから本堂に向かった。観音菩薩は秘仏のため拝観できないが、脇侍の釈迦如来大涅槃像がお目当てだ。釈迦には布団がかけられ、参拝者が自分の痛いところを布団を取って撫でることができる,撫でホトケとなっている。私は肩を痛めており、布団を剥がすのが恐れ多いので、かぶせたまま撫でた。境内は紅葉が盛りで京都より標高が高いので、見頃だった。歩いてバス停に戻り京弁当の食べさせる料理店に向かった。亀岡には驚くほど仏像の宝庫でこれからも紅葉と仏像巡りにまた訪れたいと思った。
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