2020年8月15日土曜日

特別展「聖地を訪ねて」③(圓教寺の如意輪観音)

 平成30年8月に草創1300年で沸く西国三十三ケ所のひとつ書写山圓教寺を訪ねたことがあるが、摩尼殿は月巡り開帳が終わっており閉まっていたため、中の如意輪観音を拝観することができなかった。京博開催の特別展「聖地を訪ねて」は西國三十三ケ所創設1300記念事業の総仕上げとして開催された。パンフでこの仏像の姿が写っており、京都行きの動機となった仏像だ。書写山圓教寺は性空上人によって平安時代創設されたが、966年に草庵を結んだことに始まるという。上人が桜の生木に如意輪観音を刻ませその像を祀ったのが摩尼殿であるとのこと。当初の像は室町時代に火災で焼失してしまい、鎌倉時代に制作した御前立の像高30センチあまりの本像を本尊として祀ったとのこと。桜で彫りだしたのは如意輪観音が座す補陀落山に咲く子白花が我が国では桜とみなされる。如意輪観音を写真で見たときは大きさがわからなかった、会場で見てその小ささに驚いた。しかしよく見ると鎌倉時代の仏像らしく壇色を施しただけの素地仕上げに切金が施されている。性空上人の原像に切金が施されており、それにかわる本尊となった以降に切金が施された可能性もあり、一般的でない手のかたちを含め興味がつきない。じっくり鑑賞して次の展示に向かった。

0 件のコメント:

コメントを投稿