2023年4月29日土曜日

鳥越・蔵前美仏めぐり


 先週の土曜日久し振りに仏像クラブで浅草にでかけた。今度もU案内人の企画で鳥越の長寿院の見返り阿弥陀と蔵前の仙蔵寺に予約を入れ拝観に行った。見返り阿弥陀と言えば京都の永観堂が有名だが、こちらのほとけさまは私には見返っているようにはみえず、少し横を向いていた。鎌倉時代の仏像で快慶の弟子行快の製作とのこと。お顔もユニークで人によりおこっているように見えたり笑ているように見えるとんこと。住職は微笑んでいるように見えるとのことでした。昼食後仙蔵寺は二時の約束だったので浅草の甘味処で御菓子を購入したり東本願寺の中に入って遠くから阿弥陀様を拝観した。鎌倉時代の美仏だったが法事で近寄れずに残念だった。午後の仙蔵寺も若い僧侶が案内してくて、銅色の大日如来や平安時代後期の薬師如来・三面大黒天や弁財天などを拝観した。説明になかったが三面大黒天は大黒天。毘沙門天・弁財天の三尊が合体した珍しい仏像だった。U案内人によるとこれで浅草の仏像はおしまいとのことだったが、こいだけお寺が集中している地区も珍しい、昨年と今年で二回仏像を堪能して大満足な仏像クラブの面々だった。田原町近辺で三々五々に帰宅した。


2023年4月15日土曜日

特別展「東福寺」②(仏手)


東福寺の発願は1236年時の権力者九条道家によりなされたが、彼の息子は鎌倉将軍頼経で時の四条天皇は外孫、他の息子たちも高位の公卿となっていたという。この道家は大きいもの好きのようで、入口の円爾像の絵画が267センチ第三章でみた達磨・蝦蟇鉄拐図が269センチ今週から展示された白衣観音図が326センチ二天像が333センチと336センチとスケールが大きいことがわかる。ここに紹介する仏手は立てば15メートル座像でも7.5メートルの旧本尊の右手で東福寺に行ったときは薄汚れていたが、今回金箔が一部残っていることがわかるほどに修復され面目一新された。そでもこの本尊は2代というから驚かされる。写真を撮ってよいとのことなのでスマホで撮り会場をあとにした。


 



2023年4月1日土曜日

特別展「東福寺」①

先週のことになるが、春分の日の休日を利用して東博に特別展「東福寺」を見にでかけた。絵画中心の展覧会のため当初は行く予定はなかったが、運慶工房作多聞天をはじめとした仏像も少なからず展示していることを知り、行くことにした。最初からお坊さんの絵ばかりで辟易したが、鎌倉時代の絵師吉山明兆の極彩色の五百羅漢図のコーナーから俄然興味が出てきた。仏教と道教の経典を焼くシーンや毘沙門天の子が踏み外した足を支えたシーンなどが興味深かった。吉山明兆が描いた265センチの達磨図・蝦蟇鉄拐図は迫力があり見ごたえがあった。4月11日からは326センチの白衣観音が展示される予定。見てみたい。最期は仏像のコーナーで運慶工房作多聞天や336センチの二天像が展示され大満足な展示だった。最期に217センチの仏手の写真を撮り、グッズコーナーでブラインド十六羅漢図漫画風トートバックや多聞天の木製スタンドを購入しここちよい疲れを覚えて東博をあとにした。