四国遍路と土佐のほとけ展③(笹野大日堂の大日如来)
今回の展覧会で1番楽しみにしていた仏像が笹野大日堂の大日如来だ。「にっ
ぽん心の仏像知られざる仏50選」においてこの仏像の存在を知った。四国の片田舎の村人から大切に守られた仏像が慶派であると発見したのが、今回の展覧会の監修者多摩美大の青木准教授であった。村人が大切に守ってきた仏像が文化的に価値のあるものであることに驚く村人の様子が描かれていた。毎年東博で公開される真如苑の大日如来に作風は似ているが、より穏やかな顔つきで湛慶工房の作品ではないかと言われている。像高50センチ足らずでおもったより小さかった。穏やかな表情が醸し出す雰囲気が会場全体をつつんでおり、とても癒された。大きなポスターを購入し会場をあとにした。
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