2010年12月28日火曜日

法隆寺の百済観音

奈良2日目の朝は法隆寺に向かった。西円堂の薬師如来(峰の薬師)を拝観してから金堂に向かった。すばらしい釈迦三尊を金網越しに拝ませていただいた。LEDの照明で少しはましになったが、やはり暗かった。百済観音堂に向かう。亀井勝一郎が訪れた戦前は金堂に橘夫人念持仏の横に安置され、私が修学旅行で出会ったとこにはお堂の隅に雑然と置かれていたが、近年百済観音堂が整備され、法隆寺の寺宝と共に博物館風のお堂のなかで見られるのがうれしい限りだ。「奈良の古寺と仏像展」でお会いした菩薩立像や夢違観音も展示されていたが、一番印象に残ったのはやはり百済観音だった。例の妙に細長い飛鳥時代の仏像である。顔と胴の長さがアンバランスなのがまたいい。ガラス越しだがそのすばらしさが十分感じられた。

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