2020年2月8日土曜日

特別展「出雲と大和」①

今週の日曜日東博に特別展「出雲と大和」を見に行った。今年は日本書紀成
立1300年にあたり、古代の出雲と大和に焦点をあてた展示となっている。展示は日本書紀神代巻から始まり第一章巨大本殿出雲大社ではいきなり幅140センチの巨大な心御柱・宇豆柱が展示されていた。これは鎌倉時代の柱の基部で48メートルの高さを誇っていた出雲大社の本殿を支えていた。第二章では島根県荒神谷遺跡の358本の銅剣のうち168本が展示され同じく発見された銅矛・銅鐸も展示されていた。これは古代史を塗り替えることで、これだけの量の青銅器の発見は出雲に何かしら王権が存在しておることを示し日本書紀が語る国譲りの神話も事実かと思われる発見だっただろう。第三章大和王権誕生の地では画文帯神獣鏡や邪馬台国の卑弥呼が魏王よりもらった三角縁神獣鏡が33面展示されたり2メートルを超える円筒埴輪の展示もあったりと盛りだくさんだ。中でも素晴らしかったのが石上神宮の七支刀と藤ノ木古墳の鞍金具でガラス越しだが目の前の国宝の美しさに感動した。この展覧会では出雲と大和の勾玉・管玉が展示されており、いいアクセントになっている。出雲大社境内で発見された赤い瑪瑙の勾玉や出雲出土の青い勾玉はてはシルクロードを通ってやってきた管玉など美しい世界が広がっている。第四章でやっと仏像が出てきたがこれは次回に詳しく述べたい。閉館時間も迫っていたので急いでグッズコーナで図録やクリアファイルを購入し東博をあとにした。

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