2020年2月1日土曜日

「特別企画 文化財よ、永遠に」⑤(三仏寺の阿弥陀如来)

展覧会の第二室にひっそりと展示されていたのが、土門拳の投入堂の写真で
有名な三仏寺の阿弥陀如来だ。若いころ投入堂見たさに三仏寺を訪れたことはあるが、その時蔵王権現は見たがこの阿弥陀如来は厨子に入っていて見れなかった。どうやら長年厨子に入れていたため劣化がひどく自立できない状態であったらしい。仏像の印象は頭部が大きく丸顔で眼が細く、口元が上がった表情が愛らしい平安時代の仏像だ。住友財団の助成でさびたくぎの除去や後補の彩色がはがされとても美しい。あの荒々しい修験道の聖地にこんな表情穏やかな仏像ある不思議さを感じつついつまで眺めていたかった。

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