東寺の夜叉神像
毎年行っている京都非公開文化財特別公開を朝日新聞デジタルのサイトで調べ
ていたら、昨年十二神将で盛り上がった東寺灌頂院で見仏記でおなじみの夜叉神像が公開されていることを知った。2年連続だが、遅めの昼食をすませて東寺へ向かった。夜叉神像は像高2メートル桧材による一木造。阿形・吽形の2対の雄雌像で一説には弘法大師空海の作と伝えられている。以前は南大門の左右に安置されていたが、近頃放送したTV見仏記でいとうせいこう氏が旅人が門を通るとき挨拶しないとたたりがるといういかにもTV的なコメントをしていたが、たしかに不気味である。普段は夜叉神堂のなかに祀られているが今回は非公開文化財特別公開の一貫として暗いお堂のなかにライトアップされまわりには活花がかざられており迫力があった。いつもの学生の案内人の話によると胸にある穴は蜂が巣食ったあととのこと。改めてみると、雄夜叉は目玉が飛び出しており、腕が抜けおちていた。対面の像は雌夜叉というだけあって、くるくるパーマをかけたように巻いた髪の、五頭身ほどのやはり腕がない像であった。帰りに夜叉神のミニポスターを購入して満足して東寺をあとにした。夜叉神のキシリトールを買い忘れたのは残念だがますます東寺の魅力にはまり五条の宿に向かった。
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