大神社展で出会った神像
先月の仏像半島展鑑賞の折、U案内人と「千葉の神像もみたい」と話していた
が、丁度いいタイミングでNHK Eテレの「日曜美術館」で東博開催の「国宝大神社展」の特集がやっていたので視聴した。ゲストの雅楽士東儀秀樹氏や司会の井浦新氏が好きな神像を選ぶコーナーがあり、ひきつけられた。早速私もその神像に会いたくなり、本日「国宝大神社展」に出かけた。古神宝や平家納経も素晴らしかったが、第二会場に「神々の姿」と題し神像が集められていた。この会場で1番素晴らしかったのが、東儀秀樹氏お気に入りの京都にある松尾大社(まつのおたいしゃ)の女神坐像だった。以前この女神坐像には白洲正子展にてお会いしたことはあるが、今回は男神坐像二体と合わせて三神坐像セットでの展示だった。男神坐像も女神像に劣らぬ迫力がある神像で、東博で購入した「すぐわかる日本の神像」によると「松尾の猛神」と崇められた猛々しい姿だ。製作は貞観年代で神護寺の薬師如来に通じるような霊的な威厳に満ち溢れている。松尾大社には神像専門展示施設である「神像館」なるものがあるという。やはり神像も京都なのか大将軍八神社にも神像が80体あるという。この二つの神社は京都を訪れた際拝観しようと思った。会場にはみうらじゅん氏推薦の福井八坂神社の十一面女神坐像も展示されており、2時間じっくりと鑑賞して東博の本館で展示されている新指定国宝・重文展の運慶仏を見に会場をあとにした。
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