2013年5月11日土曜日

醍醐寺の聖観音菩薩立像

国宝大神社展の神像の興奮冷めやらぬまま、本館彫刻室の仏像を見に行
った。お目当ては京都醍醐寺の聖観音菩薩立像だ。醍醐寺創建以前から伝わっているこの像は、神護寺の薬師如来に代表する、この当時はやった壇像(だんぞう)形式で作成されている。かの鑑真(がんじん)が当時はやっていた白檀の代用品として、「仏像はかやの木でつくるべき」といったという。壇像の雰囲気を出すために、表面を淡紅色で彩色している。像高は50センチと小像だが一木造りだが、すばらしい仏像だ。本体と両腕から垂れる天衣の表現がすばらしく、平安時代前期の特徴が表れた仏像だ。私は夢中でカメラのシャッターをきった。

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