2013年5月4日土曜日

古都鎌倉で青蓮寺十一面観音菩薩に出会う

本日(3日)、鎌倉国宝館で開催されている、「特別展鎌倉の至宝」を見に出
かけた。鎌倉はGW後半の人ごみでごった返していたが、館内はさほどではなかった。特別展と同時開催されている「鎌倉の仏像」から見ていったが、久しぶりに見る辻薬師堂の十二神将や、甲冑に身を固めた仏教界一の俊足ボーイ韋駄天、運慶の影響バリバリの十王像の傑作初江王は健在だった。今回のお目当ては、後半に展示されている青蓮寺の十一面観音だ。鎌倉時代に造られた仏像だが、特徴は観音に珍しい四本の腕を有している。十一面観音の化仏はあえてきちんと整列しておらず、雑然と頭の上に乗っけてある雰囲気だ。全体的には鎌倉時代後期にはやった宋風の影響があると見た。水鋲を持つ手以外は何を持っていたかは、わからず想像するだけだが、写実性と装飾性をそなえた鎌倉時代後期の優品だ。帰りに辻薬師堂の十二神将と本尊の絵葉書を購入し鎌倉を後にして帰路についた。

0 件のコメント:

コメントを投稿