2013年5月18日土曜日

願成就院の不動明王

大神社展を拝観したあと、このたび新たに国宝・重要文化財に指定された
仏像を見に東博の本館に向かった。今年国宝に指定を受けた仏像は、快慶の文殊菩薩(もんじゅぼさつ)と眷属・願成就院の運慶阿弥陀如来・毘沙門天・不動明王及び脇侍像だ。残念ながら快慶の文殊菩薩はパネル展示だが、願成就院の仏像のうち不動明王・矜羯羅童子(こんからどうじ)制吨迦童子(せいたかどうじ)は出品される。東博本館の2階にあがり運慶仏と対面した。運慶が東国武士のイメージで作成した不動明王は力強くすばらしかった。フィギアースケートの真央ちゃんに似た矜羯羅童子・今にも走り出しそうな制吨迦童子も健在で、お寺で拝観するより明るい照明で近くでみれてよかった。よほど慌てたのか不動明王の光背をつけずに置いてあった。運慶の空間を巧みに使った演出は相変わらずで、空間にドラマを造りだしていた。最後に運慶仏をじっくり見て東博をあとにした。

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