令和8年度春季京都非公開文化財特別公開(放生院地蔵菩薩)

奈良・京都仏像巡り2026年初夏の2日目は京都・宇治の放生院・恵心院・興聖寺の三ケ寺を巡った。新緑が美しい宇治川沿いの道を一番目の橋寺放生院に向かう。橋寺放生院を知ったには、2009年出版の「見仏記ゴールデンガイド篇」でだが、その後新TV見仏記でも放送されたので行った気になっていたが、地蔵菩薩の拝観は今回が初めてだ。見仏記によると創建は7世紀初頭で、渡来人秦河勝によるとされる。十三世紀に行われた放生会から放生院と呼ばれた。入口で「京都古文化保存協会」の係のかたに拝観料を払いこぢんまりした本堂に像高1.9メートルの堂々とした地蔵菩薩が立っておられた。鎌倉時代の需要文化財で赤、青、金の載金文様(きりがねもんよう)の袈裟が前面から背面までびっしりと施されている。2015年の修理を、外に運び出せず、堂内で寝かせて作業したとのことだが、より輝きをましてすばらしいにつきる。そんな拝観者の興奮をよそに静かに半眼でこちらをみている地蔵菩薩。みうらじん氏が指摘した「いい飛び出し地蔵だよ」の前傾姿勢も間近で拝観できた特別公開ならではのことだ。かなりの前傾姿勢であたかも飛行中であるかのように見えるという説明も納得できる。あらためて前にまわって翻波式衣文の波が小波から下にさがるにつけ大波になってバランスがよくそれに赤・青・金の載金が施されていることがすばらしい。みうらじん氏に言わせると「地蔵界でナンバーワンかもね。」も同感できる。ありがたいことに地蔵菩薩の前面と背面の写真をご住職より購入し、興奮冷めやらぬまま次のお寺に向かった。
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