2019年8月7日水曜日

特別展「東寺」④(金剛夜叉明王)

6月にVR「空海祈りの形」を東洋館地下のミュージアムシアターを見たが、
解説の女性からは特に真新しい事は聞けなかったので、たいしたことなかったがやはりリアルな仏像の展示の方が印象に残った。「空海と密教美術展」でも仏像曼荼羅は構成されて展示されていたが、今回は明王が不動明王を除いて4明王が揃った。「仏像のみかた」のミズノ先生によると「五大明王像は顔や腕がいくつもあって、みるからに異様というか、恐ろしいですね。」とのこと。今回は前回展示されなかった「軍荼利明王」と「金剛夜叉明王」に注目した。「金剛夜叉明王」は顔が三つで、正面の顔は目が五つある異形ながら違和感なくまとめられている点は見事。「金剛夜叉明王」は五大明王の金剛薩埵を意識して金剛鈴と金剛杵を持っている。空海が造東寺所の責任者を務めており熱心に監督したに違いない。今回間近に見る機会が出来てよかったと思う。

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