2019年8月9日金曜日

方広寺の釈迦三尊

本日から浜松三河の仏像巡りをしている。浜松駅に降りて最初に向かったの
が、方広寺だ。奥山で降りて受付を済ませから本堂に向かう。路傍のお地蔵さんに励まされながら、猛暑の中本堂に着いた。方広寺は後醍醐天皇の王子が仏門に入り南北朝時代に創建された寺院だ。本堂には、東博の禅展で見た釈迦三尊が祀られていた。院派の院遵・院廣・院吉作で室町時代に作られていた。院派は足利時代に重陽された仏師集団で足利将軍家に用いられ京都の等持院などで活躍している。仏像は元は茨木県の寺にあり水戸黄門の修繕の記録があるが、明治になって本山方広寺に移された。後醍醐天皇ゆかりの寺に足利将軍家と親しい院派の仏像があることに不思議な縁を感じた。脇侍は普賢菩薩が象の上で両手で花を携え、文殊菩薩が獅子の上に剣を持って乗る本来のかたちで、ライトアップされ光輝いているのが良かった。帰りに方広寺の写真集を買って次のお寺に向かった。

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