三重の美仏⑤(近長谷寺の十一面観音)
太江寺の千手観音を見てから伊勢神宮に参拝し、昼食後デザートに赤福氷をい
ただいてからタクシーで同じくご開帳している近長谷寺に向かった。覚悟はしていたが駐車場でタクシーを降り、急坂を200メートル登った。ここで思いもかけないやぶ蚊の攻撃にさらされながら、本堂へと向かった。地域の当番の方に拝観料を払い本堂の中に向かった。ここ近長谷寺は奈良の長谷寺、鎌倉の長谷寺とともに日本三観音のひとつに数えられる。奈良が10メートル鎌倉が9メートルの像高に対し6メートルの威風堂々とした観音様だが、右手に錫杖(しゃくじょう)左手に水瓶(すいびょう)を持つところは奈良の長谷寺と同じだ。奈良・鎌倉のように金箔では覆われておらず、神木を使用した一木造りで制作年代は885年と最も古い。他の長谷観音と同様後世に補修が加えられ顔の表情が変わったといわれているが、神々しさと大迫力で私にせまってきた。当番の方に案内をこい智拳院を結んだ平安中期の大日如来を見せてもらい、お寺をあとにして待たせているタクシーの駐車場までやぶ蚊と戦いながら降りていった。
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