2014年12月20日土曜日

三井寺仏像の美展②脱活乾漆の釈迦如来

今回の「三井寺仏像の美」展で私が1番目をひいたのが、ポスターや図録で大き
く取り上げあられている不動明王ではなく、室町時代の脱活乾漆の釈迦如来だった。ひと目見て今年重文の指定を受けた静岡方広寺の釈迦如来を思いだした。こちらの仏像もおそらく室町時代に活躍した院派仏師の作にと思われる。特徴としては若干離れ目であらわされており、図録によると中国・朝鮮の仏像において脱活乾漆が再評価されたためだという。肩に残る盛り上げ彩色がすばらしく運転手と二人で見入ってしまった。図録によると盛り上げ彩色は型があるのではなく、ひとつひとつ手作りとのこと。いつまでも見入っていたいが次の作品をみるためその場をあとにした。

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