企画展「しずおかの古仏たち」④(一乗寺宝冠阿弥陀如来)
昨年のことになるが、静岡市歴史博物館開催の「しずおかの古仏たち」では多くの魅力的な仏像にであった。この一乗寺宝冠阿弥陀如来も像高66センチ久能寺から伝わった古仏で一乗寺は中世に土地の豪族に庵原氏の真言密教の寺院で、戦国時代今川義元の軍師太原雪斉のときに曹洞宗寺院となった古刹で、宝冠阿弥陀は天台宗寺院にみられるため久能寺の常行三昧堂に関わりを持つ仏像とのこと。ニコ生美術館でおなじみの淺湫毅氏は静岡市文化財保護審議会委員をされており本展の論考で『本像は、如来でありながら高い髻を結い、宝冠を身につける。腕前で両手を重ねた定印を結ぶ。これは天台宗の円仁が中国から持ち帰った「常行三昧」という修行の本尊である。鎌倉時代の作だが、慶派仏師とは異なり保守的な作風は「円派」仏師の作かと見られる』とのこと。破綻のない出来映えは京仏師から送られた仏像だと推察される。今でも印象に残っている仏像だ。10月に浜松市美術館で開催される「みほとけのキセキⅢ」-三・遠・駿 神仏オールスター-で再会できればよいなと思った。
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