特別展「眷属」①
今年の京都仏像の旅は雨天で知恩院三門を訪問した時は皆さん観光をやめて雨宿りをしているほどの雨だった。おかげでじっくり仏像や天井画を拝観できたが、時間も三時を回っていたので、京都駅から西本願寺にバスで向かい、近くの龍谷ミュージアムに秋期特別展「眷属」鑑賞に切り替えることにした。京都駅につくと雨はやんでいたが予定していた非公開寺院に向かわず展覧会のチケットを購入して入場した。会場で最初に出迎えるのは、愛らしいけれど、よく見ると表情が対照的な二人の子供の像。四天王寺不動明王に仕える矜羯羅童子・制吨童子だ。音声ガイドもこの二人が進める進行でアニメ声優の解説ですすめるユニークなつくりだ。第一章「眷属てなんだ?」では仏画でさまざまの眷属の姿が紹介される。第二章「護法の神々」ではインド由来の神々が仏教に帰依し仏を護る護法神のコーナーで仏頭展で見た興福寺東金堂十二神将のうち安貞羅大将が展示されていた。堂内で12体一緒に展示されていた仏頭展と違い一体に注目することで、眉を寄せてにらみ、血管が浮き上がる顔つきつきがよくわかる。これからあとの章はまたの機会でのべることとした。特別展眷属の帰りに歩いて京都に戻りいったん宿にもどった。
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