2024年3月10日日曜日

特別展「中尊寺金色堂」⓸(六地蔵)

阿弥陀三尊の次は左右に分かれている六地蔵を見た。お寺では阿弥陀三尊の方を向いているので奥の地蔵菩薩が見えにくいが会場ではガラスケース越しだがしっかりと鑑賞できた。最初の印象ではどれも同じように見えたが、自宅に帰って図録をみるとそれぞれ個性があるつくりとなっている。1089ブログでもあごの向きに注目し「左列内側に展示している前方の像はグッと顎を引き、中央の像はスーッと正面を見据え、外側に展示する後方の像はクィッと上げます」またこの六地蔵と二天像は阿弥陀三尊のころより頭部小さくつくられており、阿弥陀三尊とはあきらかに時代がことなり木の材質も違うものでつくられており、いつの時代に移動したかはわからないが地蔵菩薩に袈裟の内側に内衣と腹帯をのぞかせるのもあたらしい感覚で阿弥陀三尊より一世代あとの時代の製作を想像させることから、西北檀と入れ替わったという説がある。いずれにしても世界遺産であり国宝だと強く感じた地蔵菩薩であった。

 

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