2022年1月8日土曜日

特別展「聖徳太子日出づる処の天子」①

 

1月3日の三箇日最終日に六本木のサントリー美術館に特別展「聖徳太子日出づる処の天子」を見に行った。千四百年御聖忌を飾る最後の展覧会で大阪からの巡回展示となる。会場に入るといきなり二歳像から摂政像までのさまざまな太子像が展示されていた。法隆寺にこだわった東博の太子像に比べ、大阪四天王寺、奈良、兵庫と鎌倉時代から桃山時代までの太子像が一同に見れる、太子像ファンにとってまたとない機会となった。太子伝来七種の宝物のひとつ「七星剣」は古代の刀を思わせる直刀だった。南無仏太子像に続き展覧会のメインビジュアルとなった太子の絵巻や金沢文庫でも出展された水戸の彩色文様が美しい孝養像が展示されていた。下のフロアに行くと聖徳太子の本持仏である如意輪観音がずらりと並び、最後に鎌倉殿の十三人安達一族をテーマにし金沢文庫で開催された展覧会に出展された宮城天王寺の1メートルの如意輪観音と四天王像は圧巻だった。年明け寒波の中、暖かい展覧会場で過ごす至福のひとときであった。大阪会場のみの展示品ものった図録とクリアファイルを購入し会場を後にした。


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