2020年4月20日月曜日

東大寺戒壇堂の広目天

2月に元興寺に拝観したあと、少し遠いが歩いて東大寺拝観に向かった。東大寺南大門をくぐり、戒壇堂を11年ぶりに拝観した。入口で拝観料を払うと渡されたパンフの表紙が広目天になっていた。前回訪れたときは入江泰吉記念館で広目天の怖い目をした大きな写真を見たあと向かったため恐れを感じたが、小振りの塑像で頑張って守っている姿に頼もしさを感じた。薄暗くてよく分からなかったが、広目天の肩には獣の口があり、革製を思わせる胸当てもバランスよく配置されていた天平甲制だ。ミズノ先生の「仏像のみかた」に書かれていたが、日本の甲はワンピース型でへそや急所を守る部分を一枚の板にしているためデザインとしては単純でかっこいい。この広目天も帯を締めるだけになっており実戦で暴れれば板が落ちてへそや急所をつかれてやられてしまうとのこと。4体の仏像しかない戒壇堂だがいろいろ見どころが多く長いしたかったが、寒さが身に染みるので法華堂に向かった。


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