2020年4月11日土曜日

特別展「出雲と大和」⑤(鰐淵寺の観音菩薩)

展覧会に出かける前にその特別展に関する書籍やブログに目を通してから会
場に向かうことにしているが、その際多い役に立つのが東博公式サイトの1089ブログだ。今回の出雲と大和展でも目を通してから出かけたのだが仏像に関するブログは出かけたあとアップされていた。皿井学芸員によると出雲の鰐淵寺の観音菩薩は飛鳥時代後期の作で出雲地方の有力氏族が両親のためにつくったことが銘文からはっきりわかるとのこと。図録にはあっさりと記載された銘文の文字が書かれておりさっぱりわからなかったが、このような心温まる古代の出雲人のメッセージが書かれたいたことを事前に知っておけば仏像のみかたも変わってより深く楽しめたであろう。出雲地方はスサノオノミコトや大国主命の神話からもわかるように大和をしのぐ王権が存在していたことがわかるが、このように両親への愛情を表現する心温まる人もいたのかと深く感銘した。現在開催できない展覧会についてもネットワークを駆使してブログ更新いただきたいものだ。


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