2020年1月11日土曜日

特別展 「聖徳太子信仰」④(小松寺の如意輪観音)

昨年10月に訪れたた金沢文庫開催の特別展「聖徳太子信仰」の訪問きっかけ
になった仏像がこの茨城県小松寺の如意輪観音だった。雑誌「目の眼」でそのお姿を見てこれは会いにいかねばと実際に会場にいってみるとガラスケースの中の展示で約8センチ四方の四角い白檀とみられる香木にレリーフとしてて彫られていた。さすが運慶の小さな大威徳明王を発見した仏の瀬谷さん主催の展示らしく、小さいながら出来栄えがよい如意輪観音だった。仏の瀬谷さん面目躍如というところだろうか。瀬谷さん書いた展覧会の紹介文によると、「如意輪観音は聖徳太子の本地仏で、同体とされています。(中略)そこで本展では如意輪観音も展示しているのです(後略)」と説明しているこの如意輪観音は平重盛の念持仏との伝承があり、重盛は父平清盛より聖徳太子の墓所のある大阪の寺院の再興を命じられたり、平家物語の中に清盛を十七条憲法を引用して諫めた話もあったりする。仏の瀬谷さんも重盛は太子信仰を持っていたと考えられますとのこと。なかなか興味がわく展示品ばかりで見ごたえのある展覧会だった。

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