企画展 国宝でよみとく神仏のすがた
今週の日曜日、夏の頃から気になっていた県立金沢文庫の企画展「国宝でよみ
とく神仏のすがた」を鑑賞してきた。称名寺聖教・金沢文庫文書2万点が新国宝に指定されたことにより、同資料を通じて普段あまり見る機会の少ない個人蔵の神像や仏像、仏画などの仏教美術品を中心に紹介する企画展だ。金沢文庫ツイッターの情報によるとわざわざ海外から借りてきた作品もあり、この機会が最初で最後という展示品もあるという。メインイメージの弥勒菩薩の写真を見たときから、これはよさそうな展覧会だなとは思っていたが、出展数は少ないがこれほどまでよい仏が揃っているとは思わなかった。弥勒菩薩は解脱上人貞慶にかかわる仏像で興福寺の子院に伝来したが明治期に流出したものだ。仏の瀬谷さんお得意のうしろ姿が見える展示ケースの中に入っており、製作当初からの光背の装飾もみる価値がある仏像だ。またアメリカのコレクター所有の鎌倉覚園寺薬師堂の日光・月光菩薩の光背にいる迦陵頻伽(かりょうびんが)がなど見所が多く、ボランティアガイドの説明に思わず聞きほれてしまった。実に仏の瀬谷さんらしい展覧会だった。図録をかなぶんカフェで購入し、大満足で会場をあとにした。
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