仏像クラブブログ
2016年10月30日日曜日
平安の秘仏展④(聖観音)
以前、櫟野寺を参拝したとき気に入ったのがこの聖観音だ。この聖観音はいわ
ゆる「甲賀様式」前期の仏像で「すらりとした長身のプロポーション」「目尻の吊り上った厳しさを残す目」「裳の折り返しや腰布を独特のデザインで飾る」などの特徴がありこの仏像もみごとにあてはまる。像高は170センチ一木造りで台座に乗っているので見上げるようだ。図録を読んで気がついたのだが、耳の形が本尊とまったく同じで本尊像を参考にしたという。興味が尽きない聖観音だった。
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