特別展示 奈良大和四寺のみほとけ⑦(室生寺十一面観音)
今回の「奈良大和四寺のみほとけ」の目玉は室生寺の釈迦如来と十一面観音だろう。十一面観音は見仏記のみうらじゅん氏に言わせると「ピンで写真集が出せる」ほど人気な仏像だ。実は昨日も東博を訪問し十一面観音を拝観してきた。見仏記のみうらじゅん氏・いとうせいこう氏のトークショーを聞きに行くため出かけた。東洋館のシルクロード美術や法隆寺宝物館の伎楽面を見てから本館11室に向かった。会期終了まで10日の三連休初日とあって込み合っていたが、難陀竜王・室生寺釈迦如来などをじっくりと鑑賞した。十一面観音は室生寺で見るより高い台のうえに展示されていた。トークショーでいとうせいこう氏が言っていたが、十一面観音と目線が合うように展示されているとのこと。見仏記によると「ふくよかに皮膚が張りつめた頬や少し短めの足からすると(中略)この観音も童子的な形態を意図して作られたのかもしれなかった」とのこと。私は童子的というより溌剌とした少女をこの仏像から感じた。トークショーは11室の入口で販売していた御朱印入り大和四寺巡礼服でお二人が登場して今回展示されていない安部文殊院の文殊菩薩や岡寺・長谷寺の仏像を見仏記掲載のみうらじゅんイラストを中心としたスライドショーや土門拳クイズなどで大いに盛り上がった。「奈良大和四寺のみほとけ」を二倍楽しむことができてよかったと思う。
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