2014年8月2日土曜日

南山城の古寺巡礼展⑨

今回の南山城の古寺巡礼展では、写真でも見たことがない、多くの初めて
見ることができた。この海住山寺の薬師如来もそのひとつで、眼球がやや目頭側に寄るようにあらわされている個性的な表情だ。私も行った「書写山円教寺の常行堂の阿弥陀如来(予約していなかったため見逃したが)などを思わせる」と図録の作品解説に書いてあったが、製作は10世紀末ごろだろうか。「TV件仏記」(播州姫路編)で言っていたが、平安時代前期の仏師安鎮(あんちん)の作であろうか。解脱上人定慶以前の「海住山寺」を伝える貴重な仏像だ。その特徴ある表情が気になって印象に残った仏像であった。

0 件のコメント:

コメントを投稿