2014年8月30日土曜日

常禅寺の不動明王

おおい町を訪れ最初に向ったのがこの常禅寺だ。おおい町の多くの寺がそ
うであるように、ここ常禅寺も住職がいない無住の寺院で町の組合長の方に連絡を取ってみせてもらう約束をして出かけた。この常禅寺の不動明王を始めて知ったのは仏像クラブを始めてまもないころ、学研の「神仏のかたち不動明王」を購入した際、表紙になっておりずっと気になっていた不動明王だ。おおい町のホームページを調べたときたまたま載っており、今回の旅行の訪問寺院に加えた。収蔵庫をあけてもらうと、像高80センチの力強い不動明王が現れた。平安時代の作で名品揃いの藤原時代の不動明王の中でも佳作に挙げられる。訪れる人も少ないおおい町にこれほどの名品があるのには驚かされる。若狭には藤原氏の荘園があり、中央の影響が濃い多くの仏像がつくられたとのこと。一人で心行くまで不動明王を鑑賞し、おおい町の次のお寺に向った。


0 件のコメント:

コメントを投稿