2010年10月10日日曜日

仏像クラブ活動報告(観心寺の如意輪観音)

平成21年の春、一年に一度4月17・18日にしか御開帳されない大阪南河内観心寺の「如意輪観音」に会いに0泊2日の弾丸ツアーで向かった。大阪駅に7時前につき朝食をすませてから南海電車で河内長野に向かった。河内長野で降りバスで観心寺に向かう。観心寺につき山門をくぐると思ったより大きな寺で庭も開放感があり、そこかしこに拝殿など赴きのある建物があり寺伝では弘法大師のゆかりの寺院だという。目指すは「如意輪観音」なので奥の金堂へ向かった。御開帳日とあって善男善女が多く拝観にきており、お寺の僧侶も人の多さに辟易した様子だが御開帳日であり仏像の説明が始まるところだった。

本尊は秘仏で如意輪観音。平安時代に造られた仏像で国宝に指定されている。人が多く近くで見えないため遠慮がちに双眼鏡で覗いた。豊満な肉体、エキゾチックな顔立ち、像全体に施された華麗な彩色文様。ミステリアスで官能的な雰囲気をもつこの像は、平安時代前期の密教彫刻の中でも特に傑出した出来栄えを示し六臂(ろつぴ)の如意輪観音の最古の作例として名高い。色がよく残っているため色気さえ感じる仏だ。次の説明が始まり大勢の参拝客がこられているので、立ち去りがたい気持ちを抑えつつ次の目的地の藤井寺に向かった。

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