2014年3月15日土曜日

法隆寺宝物館(半跏思惟の仏N156)

昨年の冬、訪れた法隆寺宝物館に一年ぶりに先月訪問した。この半跏思惟
像は東博のホームページに写真が掲載されていたもので、今回注目した仏像のひとつだ。台座の銘文により製作年代が飛鳥か白鳳期の製作と二つの説があるが、私はあえて飛鳥時代を押したい。飛鳥時代の早い時期に製作され、同じ時代の中宮寺「菩薩半跏思惟像」や広隆寺の「弥勒菩薩」に影響をあたえたのではないだろうか。右手の指先を頬にそえ、右足を左膝ににのせて何か考える姿の菩薩像を菩薩半跏像あるいは半跏思惟像という。この姿の像はインドや中国では釈迦の出家前であるシッダルタ王子の姿だといわれている。朝鮮半島・三国時代の仏像からの影響をうけ、胴と腕が異様に細く作られている。今回もVR阿修羅像の上映時間がせまっていたので早めに宝物館をでて帰りにミュージアムショップにて法隆寺宝物館の名品ガイドを購入した。48体仏は数が多いので、これからは見たい仏像をこのガイドで調べてから行こうと思った。

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