2011年10月29日土曜日

特別展 「鎌倉×密教」

本日、仏像クラブで鎌倉国宝館に特別展「鎌倉×密教」を見に行った。朝早かったせいですいており、静かな環境でじっくりと仏像が鑑賞できた。中央に展示されているのが、鎌倉市十二所にある明王院の五大明王だ。不動明王だけが鎌倉時代の仏師「肥後定慶」(ひごのじょうけい)の作品でその他は江戸時代に補作されたものだ。鎌倉四代将軍藤原頼経の発願で以前U案内人と明王院で遠目から拝ましてもらった不動明王だ。今回は展覧会のため間近で見られたため、迫力ある造形に圧倒された。像高は84センチだがたくましく雄大な作風を示し、運慶様式を正確に受け継いでいることが窺える。特に注目したのはなまめいた表情やにぎやかに巻き上がる頭髪はさすが運慶次世代の肥後定慶だと思った。他にも覚園寺の阿閦如来(あしゅくにょらい)や来迎寺の如意輪観音などみるべき展示が多かった。鎌倉国宝館を出たあと今回初展示の浄光明寺の愛染明王・不動明王をみて七里ケ浜を散策、腰越の船宿で生シラス丼を食べ、一同大満足の仏像クラブの面々だった。

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