2011年5月6日金曜日

鎌倉国宝館

昨日新緑が美しい鎌倉を訪ねた。普段中門までしか入れない寿福寺がGW中開放されご本尊が拝めるとのこと。2メートルを越す室町期の脱活乾漆製釈迦如来だという。寿福寺に行ってみると中に入れ、中央に大きな釈迦如来が鎮座していた。本堂の外からの拝観で双眼鏡でのぞきかんだが赤黒い釈迦如来で、運慶の大日如来に似た高い髻(もとどり)が特徴的だ。しかし室町期の仏像のため鎌倉仏のような迫力は感じられなかった。気を取り直して鎌倉国宝館に向かった。「特別展鎌倉の至宝」が開催されており、清雲寺(横須賀)の「観音菩薩」が特別公開されていた。大陸風なくつろいだ姿勢の「遊戯座(ゆげざ」の観音様だが、展示のため華麗な宝冠がはずされておりがっかりした。同時開催している「鎌倉の仏像展」のほうに見るべき仏はあった。鶴岡八幡宮愛染堂にあった愛染明王は有力運慶派仏師の手による迫力ある仏像だ。ほかに寿福寺から預託されている鎌倉期の地蔵菩薩が素晴らしかった。鎌倉国宝館では今年の秋にも「鎌倉と密教美術」という特別展が開催され、明王院の五大明王や慶派仏師作の伊豆修善寺大日如来などが出展される予定だ。足しげく通いたいものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿