初めての玉眼
昨年の奈良旅行2日目の最後に訪れたのは山之辺の道にある長岳寺だ。はじめて玉眼が使用された仏像があることは知っていたが、「TV見仏記」で紹介され興味を持った。「TV見仏記」によると住職による地獄絵絵解きが行われとのこと。JRの駅から田舎道をかなり歩いて寺につくと、住職の「地獄絵絵解き」が始まっているとのこと。さっそく本堂に向かった。地獄絵はすばらしく特にすばらしいのが獄卒(地獄にいる鬼の番人)だった。仏像に目を移すと中央に平安時代に造られた阿弥陀三尊で、鎌倉時代以後流行する玉眼の最初の例である。脇侍は片脚踏下げの半跏座形式である。増長・多聞の二天は顔立に怒りを表しているが、目が寄っておりどこか滑稽だ。旧地蔵院にも仏像があると「TV見仏記」で言っていたのでそちらの仏像も忘れずに拝観してから寺をあとにした。
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