2025年12月27日土曜日

亀岡・京都仏像巡り⑤(神蔵寺の日光・月光菩薩)

 

寶林寺から亀岡駅へ戻り電話で予約しておいたタクシーに乗り込み神蔵寺に向かった。神像寺は伝教大師最澄開祖の寺院で源頼光が平安時代に帰依した28塔の僧坊を持つ由緒ある寺だったが、安土桃山時代に明智光秀の丹波平定の兵火で焼けてしまい、江戸時代に再興され現在にいたっている。紅葉まっさかりの本堂裏手の薬師堂に向かうと収蔵庫形式になっており中央厨子は閉まっており薬師如来は拝めなかったが、矜持の向かって右の日光菩薩と月光菩薩をガラス越しに拝観した。それぞれ日輪・月輪を載せた蓮茎を持ち、腰を本尊側に捻り、本尊側の足に重心を落とし、反対の足を遊足として立つ。両菩薩とも、寄木造で漆箔仕上げとし、条帛・天衣・裳を着用している。それぞれ頭上に高髻を結い、束ね目、髪筋ともに表す両菩薩は、面長で、厳しい眼差しを感じさせる面相を示す。自然な動勢を示す肉付きの抑揚や流れるような着衣の表現など、鎌倉時代の写実的な作風を示している。私が見た限りではとても地方仏師の作に思えず髻などが慶派に似ていることから、慶派または慶派に学んだ地元仏師の作だろう。御朱印を住職からいただき、紅葉名所積善寺にタクシーで寄ってから亀岡をあとにした。亀岡にはまだまだ素晴らしい仏像があると感じたのでまた来年も再訪したいと思った。


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