2024年12月28日土曜日
2024年12月14日土曜日
特別展「眷属」①
今年の京都仏像の旅は雨天で知恩院三門を訪問した時は皆さん観光をやめて雨宿りをしているほどの雨だった。おかげでじっくり仏像や天井画を拝観できたが、時間も三時を回っていたので、京都駅から西本願寺にバスで向かい、近くの龍谷ミュージアムに秋期特別展「眷属」鑑賞に切り替えることにした。京都駅につくと雨はやんでいたが予定していた非公開寺院に向かわず展覧会のチケットを購入して入場した。会場で最初に出迎えるのは、愛らしいけれど、よく見ると表情が対照的な二人の子供の像。四天王寺不動明王に仕える矜羯羅童子・制吨童子だ。音声ガイドもこの二人が進める進行でアニメ声優の解説ですすめるユニークなつくりだ。第一章「眷属てなんだ?」では仏画でさまざまの眷属の姿が紹介される。第二章「護法の神々」ではインド由来の神々が仏教に帰依し仏を護る護法神のコーナーで仏頭展で見た興福寺東金堂十二神将のうち安貞羅大将が展示されていた。堂内で12体一緒に展示されていた仏頭展と違い一体に注目することで、眉を寄せてにらみ、血管が浮き上がる顔つきつきがよくわかる。これからあとの章はまたの機会でのべることとした。特別展眷属の帰りに歩いて京都に戻りいったん宿にもどった。
2024年12月7日土曜日
聖地南山城リターンズ(西明寺の薬師如来)
浄瑠璃寺・岩船寺と巡ったあと加茂でバスをおり前行った蕎麦店で昼食をとり、加茂エリアで特別開扉を行っている西明寺の薬師如来を拝観にいった。加茂駅から20分ぐらいの観光協会の案内だったが、30分以上かかってお寺に到着。住職は若い人に変わっており、仏像の制作年代も「古すぎてわからない」との回答だった。見たことがある仏像だと思ったら、2023年奈良博開催の特別展「聖地・南山城」に出展されていた。解説によると、像内墨書によると1047年の制作とのこと。瞼の抑揚が強い両眼、鼻梁の太い鼻や肉厚で引き締まった唇がつくる厳しい表情や、着衣に深く刻まれた翻波を交えた衣紋など、総じて銘記にいう年代よりもも以前の様式を留めている。像内墨書の年代は定朝が宇治平等院阿弥陀如来をつくったころだが、南山城と奈良に近い特性から前の時代の作風が影響されたと図録は結んでいる。あながち住職のいったことも的を得ていえると感じた。御朱印勉強中とのことでもらえなかったが、次のお寺へ向かった。
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