2019年6月15日土曜日

特別展東寺③(兜跋毘沙門天)

特別展東寺は40万人以上の来場者を迎え今月初めに終わったが、その第二会
場で怪しい黒い目で来場者を睨み付けていたのが東寺の兜跋毘沙門天だ。「仏像のみかた」のミズノ先生によると「目が光っていますが、これは黒い石を入れているためです」とのこと。芸術新潮の「オールアバウト東寺」によると仏像は魏氏桜桃(ぎしおうとう)という中国特産の材で造られたとされており露歯の珍しい表現だ。また東寺を修復した運慶が兜跋毘沙門天を真似て願成就院の毘沙門天を作っている。兜跋毘沙門天は像高190センチあまりだがポーズや甲冑のデザインも似ているとのこと。最近放送されたNHKスペシャルで兜跋毘沙門天を二鬼を従え支える地天女が運慶作ではないか調査する様子が映し出されたが結果違うとのこと。東寺に平安時代中期に来る前は羅生門の楼上に安置されていたという来歴から当然の結果だろう。「空海と密教美術展」以来の再会となったが今回は東寺に絞った展示なのでより深く兜跋毘沙門天のことがわかりよかったと思う。



0 件のコメント:

コメントを投稿