2011年7月23日土曜日

空海と密教美術展

本日、上野の東博に「空海と密教美術展」を見に行った。先週までの猛暑がうそのように涼しかったので仏像鑑賞にはもってこいな一日だった。空海の書が展示されているコナーを進むとまず最初に目に飛び込んでくるのは京都東寺の兜跋(とばつ)毘沙門天だ。東寺の宝物館でみるよりも素晴らしく劇的な展示だ。第二室に入ると密教仏のオンパレードだ。さりげなく秘仏の京都神護寺・五大虚空蔵菩薩や醍醐寺の如意輪観音などが展示されている。期待していた獅子窟寺の薬師如来は光背・台座なしの展示のためがっかりした。仁和寺の阿弥陀如来は三尊とも光背・台座がありよかった。最後のコーナーはいよいよ東寺の立体曼荼羅だ。持国天がたいへんな迫力でせまったきたり、梵天の背中も見ることできまさに立体曼荼羅を感じさせるコーナーだった。久しぶりに見た帝釈天は女子が騒ぐほどイケ仏と感じなかった。何度でも足をはこびたくなる展覧会だった。

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