2011年3月5日土曜日

法隆寺の阿弥陀三尊

法隆寺の阿弥陀三尊の阿弥陀三尊に出会ったのは2009年の「国宝阿修羅展」だった。その後、阿修羅展を再訪したときと昨年法隆寺の大宝蔵院で鑑賞できた。この阿弥陀三尊は阿修羅にかかわりがある光明皇后の母「橘三千代」の念持仏と伝えられている。大海に蓮の花が咲く大海原から阿弥陀如来と勢至菩薩・観音菩薩が蓮の花の上に現れるすばらしい構図だ。阿弥陀如来の手には水かきがあり人々の願いをあまねく救う。阿修羅展では展覧会の照明もあいまって、劇的な印象を受けた。後ろの屏風にも阿弥陀如来を敬う観音などの菩薩が表されて、観音が天蓋に登っていく様が描かれているのを会場で双眼鏡で覗き込んだ。飛鳥時代の傑作で国宝に指定されている。穏やかな表情の仏にいつまでも酔いしれた。

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