2025年3月15日土曜日

洛陽三十三所観音霊場①(清水寺善光寺堂如意輪観音)


 清水寺は「JRディスティネーションキャンペーン京の冬の旅2025」の随求堂大随求菩薩目当てで訪問する予定だったが、出発前日に「別冊旅の手帳京の冬の旅」を読んで見ると、清水寺善光寺堂・朝倉堂・本堂・奥の院・泰産寺も御開帳が行っているとの情報が記載しており、急遽午前中に予定していた禅寺訪問を取りやめ午前中は清水三昧にコース変更して出かけた。清水道から長い清水坂を登り切ると、清水寺仁王門と三重塔が見えてきた。左に小さなお堂が見えてきたが、いつもは通りすぎるがこれが地蔵院善光寺堂だ。入口にお地蔵さんがあったが、あとで知ったが首振り地蔵といって江戸期の幇間(太鼓持)鳥羽八を写したものとのこと。善光寺堂に入ると像高94センチの木造如意輪観音が鎮座していた。如意宝珠と宝輪の力で、苦を除き、利益を与える玉眼入りの鎌倉時代の仏像だ。私は一目でこの仏像が好きになってしまった。まさにみうらじゅんが言う「法輪ラブ」状態になってしまった。一面六臂のヒノキ材の寄木造で目尻を少し上げた顔立ちや髪の毛筋彫りの装飾的表現などから、鎌倉時代後半に造られたものとみられる。首をわずかに傾げ、右膝を立てて座る六臂の複雑な動作が破綻なくまとめ上げられている。清水寺の奥深さに驚愕し次のお堂に向かった。




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