2019年5月6日月曜日

令和京都非公開文化財特別公開②(安祥寺の十一面観音)

令和の時代になったこの春、京都山科にある、あるお寺が仏像ファンの注目を浴びることとなった。そのお寺とは平安時代初期に藤原順子皇太后により創建された安祥寺だ。まず3月に安祥寺の五智如来が国宝に指定され、現在開催中の「特別展東寺」出展の観智院五大虚空蔵菩薩も元は安祥寺にあった仏像とのこと。4月の京都非公開文化財特別公開で安祥寺の十一面観音や四天王が公開されるとの発表があった。私はそれらの仏像を京都と上野で見ることになるが、まず向かったのが非公開文化財特別公開で沸く安祥寺だ。私が春に京都に出かけようと計画したきっかけがこの安祥寺の十一面観音だ。京都に着き山科駅におり毘沙門堂への道しるべを頼りに進み琵琶湖疎水を眺めながらまっすぐ安祥寺の参道に向かった。新緑が眩しい森の中に安祥寺本堂が立っていた。安祥寺は普段は非公開なお寺だが、この日は本堂の中に入れて秘仏の十一面観音の厨子も開いていた。入口でもらった朝日新聞の京都非公開文化財特別公開特集記事の見出しにも「凛とのびやか252センチの一木彫像」との見出しがあり充分見ごたえがある観音像だ。御厨子の左横の扉も開いており、斜め横から見る観音像の美しさに息をのんだ。一木造りの観音像だが前傾姿勢をとっている。ネットによると大きく歪曲した榧(かや)材の霊木を使用したと考えられるとのこと。また以前は乾漆との併用の仏像で奈良時代後期の製作で今は廃寺となった山科寺に国宝の五智如来とともに安置されていたという。高齢ながらかくしゃくとしたご住職からありがたく令和元年の御朱印をいただき感動冷めやらぬ中、隋心院に向かった。

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