つながる美・引き継ぐ心展④(正法寺の帝釈天)
昨年行った滋賀県立近代美術館開催の「つながる美・引き継ぐ心展」ポスタ
ーの表紙を飾ったのが、この正法寺の帝釈天だ。像高1メートルの平安時代の仏像で胸元のフリルや衣文が美しく華麗に着飾った印象の帝釈天である。図録の解説を読むまで気づかなかったが、額に三眼をもつ密教系の帝釈天で頭部の毛筋彫りがきれいだ。張りの強い小鼻や、への字に結んだ口元などの表情からは、仏法の守護神としての意志の強さを存分に感じさせる仏像だ。この仏像は平成23年に韓国の国立中央博物館に出品され、滋賀の仏教美術の魅力を海外にも伝えたとのこと。時間がなくゆっくり鑑賞できなかったが、平成32年の新美術館での再会を楽しみに待つとしよう。
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