2022年8月27日土曜日

淡路徳島仏像巡礼②(井戸寺の十一面観音)

淡路徳島仏像巡礼の2日目(8月23日)、四国八十八ヶ所札所17番札所井戸寺に向かった。徳島駅で次の電車の時間を聞こうとしたら、府中(コウ)駅行きはあと1分で出ますという回答でいそいで電車に乗り込んだ。府中駅を携帯で調べる間もなく到着し、親切なご婦人の誘導で50分かけ井戸寺に到着。この井戸寺には見仏記でみうらじゅんいとうせいこうも訪れており、みうらさんにいたっては女性的を通りこし女性としか見ておらす、当時はグラビアアイドルや往年は洋画スターに例えている、見仏記を頼り仏像を説明すると像髙は二メートル弱の大きさの十一面観音、そして日光月光菩薩だった。平安時代の作といわれる、少々寸詰まりではあるものの存在感を豊かにあらわしていた。特徴的なのはなんといっても唇で、鼻と同じくらいの高さまで上唇を突きだしているのだ。つまり地方仏の特徴を女性的表現とらえ表している。いまでは明石海峡も鳴門海峡もクルマでさっと渡れる時代だがむかしは舟でしか渡れなかった仏師が想像で都の仏を作るのは致し方ないと思った。仏像の彩色は井上正先生によると鼠色の地粉地に丹が置かれ赤白檀を意識した彩色になっている。タクシーと電車を乗り継ぎ今夜の宿に猛暑の中向かった。

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