宝積寺の閻魔大王と四眷属
宝積寺のこと初めて知ったのは京都のお寺と神社が掲載されている雑誌から
であった。そこには閻魔大王と太山夫君・五道転輪王・司命・司録の写真が掲載されており圧倒的迫力で読者に迫ってくる感じだ。私はこの仏像が見たいと思い秋に計画したが、延暦寺の至宝展や六道珍皇寺など見どころ多く、京都のはずれの大山崎までの時間が取れなく断念していた。今年の秋は京都非公開文化財は絵画や工芸にスポットがあたっているため、懸案だった福田寺の龍神像と宝積寺を訪れる機会に恵まれた。宝積寺は明智と豊臣の天下分け目の天王山の中腹にあり急坂を登ってついた。受付で拝観料を払い御朱印をお願いしてから、まずは閻魔堂に入った。静寂の中に冥界の威風が沸き立つような迫力を感じた。特に前に座す司命・司録がよく司録の紙のたるみや司命が座す椅子を覆う毛皮など目を見張るディテールだ。目には水晶の目玉が光り細部の写実性が光る鎌倉前期の秀作であった。本堂の十一面観音を拝んだから御朱印をいただいてお寺をあとにした。
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