2014年12月29日月曜日
2014年12月27日土曜日
四国遍路と土佐のほとけ展①
今週の日曜日に多摩センターにある多摩美術大学美術館に「祈りの道へー四 国遍路と土佐のほとけ」展を見に出かけた。以前NHKの「にっぽん心の仏像」という番組で紹介された高知県大豊町の「笑い地蔵」や須崎市笹野大日堂の大日如来が展示されるとのことで自宅から1時間かけて出かけた。日曜日だが会場にはほとんど来場者がいないため、ゆっくりと鑑賞できた。一階は考古品や四国遍路の展示が多いと聞いていたので、迷わず2階から拝観した。この展覧会は現在多摩美大の准教授である青木氏が企画した展覧会で高知の大学時代に調査した多くの仏像を集めたユニークな展覧会だ。ほとんど顔が判別できない天部像の奥にお目当ての湛慶工房の大日如来があった。化仏がかわいい十一面観音や笑い地蔵なども展示されていた。どのほとけもやさしいお顔をして、癒された。私は久しぶりに幸せな気分になり入り口で図録やポスターを購入して美術館をあとにした。
2014年12月20日土曜日
三井寺仏像の美展②脱活乾漆の釈迦如来
今回の「三井寺仏像の美」展で私が1番目をひいたのが、ポスターや図録で大き く取り上げあられている不動明王ではなく、室町時代の脱活乾漆の釈迦如来だった。ひと目見て今年重文の指定を受けた静岡方広寺の釈迦如来を思いだした。こちらの仏像もおそらく室町時代に活躍した院派仏師の作にと思われる。特徴としては若干離れ目であらわされており、図録によると中国・朝鮮の仏像において脱活乾漆が再評価されたためだという。肩に残る盛り上げ彩色がすばらしく運転手と二人で見入ってしまった。図録によると盛り上げ彩色は型があるのではなく、ひとつひとつ手作りとのこと。いつまでも見入っていたいが次の作品をみるためその場をあとにした。
2014年12月14日日曜日
神武寺の薬師如来
本日(12月13日)は逗子の神武寺の煤(すす)払いの日だ。普段秘仏で33年に 一度しか御開帳がない秘仏の薬師如来が午前中のみ法要に参加すると拝観できるという日になっている。仏像クラブの面々で今年の納めの見仏会にふさわしいので出かけた。京急逗子線の神武寺駅でおり、江戸時代の像高2メートル半の阿弥陀如来像を拝観してから、山道を神武寺へ向う。神武寺は行基開創で慈覚大師円仁が中興したといわれる古刹で鎌倉三代将軍実朝が参拝した記録がある。本堂に向うと法要が始まっており、本堂の中に入り神妙に読経を聞きながら法要に参加した。長い読経が終わった後、薬師如来を近くで拝観することができた。本尊の薬師如来は行基の作と伝えられているが、頭髪は螺髪(らほつ)ではなく、縄目上のきざみが彫られていおり、めずらしい形状をみせている。仏像クラブの面々は薬師如来の優しいお顔つきに感動したようだ。その後行われた忘年会でそのことをおおいに語り合った仏像クラブの面々だった。
2014年12月6日土曜日
日本国宝展①
今週の日曜日に東博で開催中の「日本国宝展」に出かけた。10月から開催中 の「日本国宝展」だが、国宝の土偶5点や興福寺東金堂の多聞天が出揃うのは11月下旬となるため、この時期の訪問となった。以前から聞いていたがものすごい人手で、入場にも40分かかり会場も多くの人でごった返していた。入ってすぐの玉虫厨子の周りはものすごい人で、玉虫の羽も落ち着いてみられなかった。会場を進むにつれ人ごみも落ち着いてきて、「極楽へのポイントカード」の「扇面法華経冊子」や載金(きりがね)がすばらしい平安時代の仏画などが鑑賞できた。中でも圧巻だったのが国宝土偶5体の展示で、全長45センチの「縄文の女神」を筆頭に「合掌土偶」「中空土偶」「仮面の女神」「縄文のビーナス」がそれぞれガラスケースに収まっておりじっくり鑑賞できた。金印や支倉常長像を見て最後にたどり着いたのが仏像のコーナーである「第五章仏のすがた」の展示室で阿部文殊院の善財童子や三千院の観音・勢至菩薩、法隆寺の四天王があり、中でも見ごたえがあったのが、興福寺東金堂の多聞天で普段お寺のうす暗いお堂の中でみるより照明があたり力強い印象を受けた。最後にグッズのコーナーでクリアファイルや「土偶ガチャ」を購入して会場をあとにした。
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