仏像クラブブログ
2024年11月23日土曜日
2024年11月16日土曜日
鎌倉の伝運慶仏・鎌倉国宝展
先週の土曜日、鎌倉国宝館開催の特集展示「鎌倉の伝運慶仏・鎌倉旧国宝」に出かけた。会場に入るといつもの通り「鎌倉の仏像」の展示だと思ったが説明板によると「鎌倉の仏像」「鎌倉の伝運慶仏」「鎌倉旧国宝」の展示が入り乱れて展示されていた。教恩寺阿弥陀三尊の近くにいつもの辻薬師堂の薬師如来と十二神将で今日は鎌倉の仏像の展示品でもあり鎌倉の伝運慶仏の展示品。十二神将の間に伝運慶仏の地蔵菩薩が展示され、いつもの鎌倉の仏像の間に山本先生が審議委員会長の令和6年度横浜市指定文化財の東漸寺迦葉像。鎌倉旧国宝展はいつものガラスケースに円覚寺塔頭伝送庵から地蔵菩薩という展示だ。最初戸惑っていたU案内人出品リストと掲示を見て理解したらしく、伝送庵地蔵菩薩をさかんに絶賛していた。私はやはり修理完成した教恩寺阿弥陀三尊がよかった。それぞれの仏像の解説はあとにするが、限られた空間で効率的に展示した鎌倉国宝館の学芸員は優秀だと感じた。一通り見て鶴岡八幡の御朱印帳を購入して鎌倉を後にした。
2024年11月4日月曜日
修復新たに九体阿弥陀如来拝観
2日目(11月3日)京都を早く出て奈良に向かい近鉄奈良で奈良交通主催の木津川古寺巡礼バスにて9時過ぎに浄瑠璃寺についた。本堂に入ると中は少し薄暗く左手で目を光らせているのが四天王の持国天・増長天だ。その横から平成30年度より五カ年の計画で実施された保存修理で新たになった九体阿弥陀が並ぶ。明治の修復から110年ぶりの大事業で、昨年3月に完成した。綺麗に修復された光背の頭光と光脚に当初の部材を残すほか、九重蓮華座も蓮弁の一部をのぞいて造立当初の姿を伝えている。ヒノキ材とみられる針葉樹林製で奈良博山口学芸員によると充実した作風の中尊は11世紀で、左右に並んで安置される定印造八体については12世紀当初に追加されたという説を紹介している。有名な浄瑠璃寺吉祥天や地蔵菩薩、鎌倉時代の個性的な不動明王・矜羯羅童子・勢多迦童子と拝観する人を飽きさせない仏像の配置が並ぶ。大判の写真を購入し本堂を出てご開帳の三重塔へ向かった。いつ来ても充実した仏像群が並ぶ浄瑠璃寺であった。
大報恩寺六観音に再会
昨日から京都仏像巡りをしている。まず最初に行ったのは、最近、六観音地蔵菩薩が国宝になった。大報恩寺だ。ここ大報恩寺は令和6年度第60回京都非公開文化財特別公開開催寺院となっておりポスターも千手観音になっている。残念ながら本堂の釈迦如来は拝観できなかったが、本堂にも女性の協会関係者が待期して本堂が洛中で現在最古の建造物だとか、おかめさんの悲しい物語を教えてくれた。宝物殿では六観音が素晴らしかった。国宝になり照明が見直され人感センサーで照明の強弱がはかられる作りがとても見やすかった。またこちらの六観音は廃寺となった北野経王堂より移されたもので、展覧会では展示がなかった竜と鳳凰の彫刻がついた大太鼓は三代将軍足利義満からの寄進という説明をしてくれた。やはり文化財特別公開はより深く公開寺院のことがわかってよかった.その後大将軍八神社、知恩院三門と巡り龍谷ミュージアムで眷属展をみた。詳しい報告はまたのブログで。
2024年10月14日月曜日
大谷寺千手観音
本日仏像クラブで宇都宮にある大谷寺に参拝に行った。朝九時に宇都宮に集合し乗り合いバスに乗りまずは大谷石の石切場跡地の大谷資料館から地下にある石切場を見学し大谷寺に向かった。拝観料を払いご本尊の大谷寺千手観音に参拝した大谷石を削り千手観音の姿に掘り出された観音様があった。ナレーションの説明では大谷寺千手観音は像高4メートルお寺の伝承では平安時代(810年)弘法大師の作と伝えられている。古くから大谷観音と称され、鎌倉時代に板東19番目の霊場となり、多くの人々に崇拝されたとのこと。最初は岩の面に直接彫刻した表面に赤い朱を塗り、粘土で細かな化粧を施し、更に漆を塗り、一番表に金箔を塗る石心乾漆づくりで最新の研究では、バーミヤン大仏との共通点が見られることから、実際はアフガニスタンの僧侶が彫刻した、日本のシルクロードと考えられているとお寺のパンフレットに記載されていた。特別展文明の十字路を見てきた私とU案内人にとってはにわかに信じがたいが日本で一番古い石仏であることは確かのようだ。お寺には他にも平安から鎌倉にかけてうがたれた石仏もあり観光地としては十分楽しめる内容になっている、バスで午後に銅像阿弥陀如来拝観のため山を下りた仏像クラブの面々だった。
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