2019年2月23日土曜日
2019年2月17日日曜日
特別展「京都大報恩寺快慶・定慶のみほとけ」⑥(定慶の地蔵菩薩)
昨年東博で開催された特別展「大報恩寺快慶・定慶のみほとけ」の最後の展示がこの
大報恩寺に伝わる地蔵菩薩だ。主催者の皿井主任研究員によると「作者不明で、京都市の指定にさえなっていないお地蔵様ですが、顔の輪郭や鼻梁が強調されている鼻、直線的な上まぶた、耳の形まで准胝観音そっくり。(中略)観音像と地蔵像は一対でつくられることも多く、定慶作と考えても良いのではと思っています。」とのこと。私も展覧会場に入る前にこの文章を読んでいたので准胝観音と地蔵菩薩を会場で見比べて拝観したが定慶作と思った。観音と地蔵一対といえば三浦にある満願寺の観音地蔵を思い出すが、息子の定慶が父運慶の作品を意識して残したことも考えられる。京都の奥深さを感じさせる作品だった。
2019年2月10日日曜日
十楽寺の阿弥陀如来
昨年の11月に甲賀三大佛を巡ったとき2番目に訪れたのが十楽寺であった。お寺の方の話では予約は不要だが団体が拝観するがそれでよければどうぞとのことだった。櫟野寺から20分とのことで私は歩いて20分と勘違いしていた。そのあとネットで甲賀三大佛HPを見たら櫟野寺からかなり遠いことがわかり当日出発前にタクシー運転手にスケジュール変更をしてもらい十楽寺を回ってから櫟野寺へ向かうコースに変更した。十楽寺に着き本堂に入ると日本最大級の平安時代の阿弥陀如来の座像が安置されていた。絵葉書などなく写真を撮ってよいとのことだった。阿弥陀如来や法隆寺と十楽寺にしかない釈迦が袖の下から誕生する摩耶夫人の立像を写真に収めた。団体と一緒の拝観のため御朱印をもらうのに時間がかかったがその分この寺にはみるべき十一面観音や救世観音座像などもありお寺をじっくり拝観できた。甲賀の里にはこの様な仏がひっそりと祀られているのを感じ櫟野寺へ向かった。
2019年2月2日土曜日
比叡山延暦寺至宝展②(六観音)
昨年の秋「京都・滋賀旅行」で最初に訪れた比叡山で開催された「比叡山延 暦寺至宝展」で江戸時代の六観音に出会った。大報恩寺の六観音と違い座像の宝冠を被った仏像だった。六観音は六道からの救済を目的に制作されたが、大報恩寺の六観音は真言の六観音なので、如意輪・准胝・十一面・千手・馬頭・聖観音だが、比叡山至宝展の六観音はどれも同じのように見えた。六観音が初めて登場したのが中国・隋の時代でその時にはすべて聖観音で作られていたとのこと。江戸時代だが見ごたえのある仏像だった。
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