信州仏像巡り④(中善寺の薬師如来)
信州二日目は別所温泉にある国宝八角三重塔を観光し、塩田平を歩きとバス
で観光する予定だった。信州はこの日も朝から猛暑で行けどもお寺にには到着せず、頼みの「信州の鎌倉シャトルバス」も来る気配もなく塩田平交流センター「独鈷館」を見つけたので暑さから逃げるように中に入った。案内の方が親切にタクシーを呼んでくれて、上田駅に向かう前に中善寺に立ち寄れた。中善寺は塩田平の南側に峩々とした山容を見せる独鈷山の山麓にある。中善寺薬師堂は美しい阿弥陀堂形式の建物で、建物の屋根をそのままふきあげ、てっぺんに宝珠をのせる四角な台を乗せた「宝形造り」の屋根を冠した薬師堂の中に寄木造りの薬師如来がおられた。「独鈷館」で購入した塩田平のガイドによると「四天柱」という薬師堂の内部の4本の柱に囲まれて薬師如来がおられる珍しい形式の堂内となっている。円満な顔立ち、抑揚を抑えた体躯、整った衣文など、平安後期の定朝様の特徴を示している。ゆっくり拝観していたかったが、タクシーを待たせており、午後にお寺2か所を巡る予定なので早めにタクシーに戻り上田駅へと向かった。
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